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蚊を知り己を知れば百戦殆からず~ヤブ蚊の生態を紹介 【蚊の予防策】

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彼を知り己を知れば百戦殆からず~ヤブ蚊の生態を紹介

最近は温暖化の影響で4~11月くらいまでと長い間活動する人間にとっては嫌~な「蚊」その生態を見ていきましょう。生態を知ることで予防もできるはずです!

 

日本にいる蚊の種類

100種類以上もいると言われていますが、よくいるのはヤマトヤブカ、ヒトスジシマカ、アカイエカなどです。他にもチカイエカ、オオクロヤブカ、シナハマダラカなどいろいろ。
ヒトスジシマカ

ヤマトヤブカ

ヒトイエカ

 

蚊の生態

蚊のメインの食べ物は「人間や動物の血」ではなく、実は花や果物の蜜、樹液です。血を吸うのはメスだけで、卵を成長させるために血が必要だからです。刺されるとかゆくなるのは、蚊が血を吸う時に、血がかたまらないように作用するだ液を注入し、そのアレルギー反応によるもの。かゆみがおこるまで3分程かかり、蚊は3分がたつ前に飛びさります。昼行性のヒトスジシマカ、夜行性のアカイエカなど、種類によって活動時間は異なります。蚊のメスは、息、汗、体温などを感じて生物に近よってくると考えられています。耳元にくると聞こえる「ブーン」という音は羽ばたきの音。蚊は1秒間に500回以上羽ばたき、自由自在に飛ぶことができます。

メスは羽化後3~5日で繁殖可能になり、オスは羽音の違いでメスを見つけ交尾します。交尾したメスは生き物の血を吸い卵を育て、竹の切株、水際の葉っぱ、樹木の洞、石のくぼみといった水たまりに産卵し、1回の産卵で100こ程の卵を産みます。卵は湿った状態で育ち1~4日程で孵化します。水中で蚊の幼虫(ボウフラ)は微生物や動植物の死骸を食べて成長し、1週間~1カ月程で蛹を経て成虫になります。蚊のメスは複数回産卵をします。

 

蚊に似た生き物:
幼虫の「アカムシ」で有名なユスリカや
おっきな蚊のような見た目のガガンボ。
どちらも、実は血を吸うことはありません。

↑ユスリカ

↑ガガンボ

蚊のように生き物の血を吸う生き物:
ブユ・・・ブユのメスは、生き物の皮膚を噛んで血を吸います

寿命:
成虫の寿命は1カ月程と考えられています

天敵:
トンボ、カマキリ、アブ、クモ、カナヘビ、コウモリ、ツバメなど

 

蚊はどうやって越冬するか

一度は不思議に思ったことがありませんか?夏になるといっぱい出てくる「蚊」アレ?でも冬はどうしてるの?冬の間に滅殺すれば良いのではと。成虫で越冬するチカイエカ、幼虫で越冬するヤマトヤブカ、卵で越冬するヒトスジシマカなど、種類によって様々です。ヒトスジシマカなどの卵は乾燥に強く、乾燥しても成長を止めて、再び湿るまで1カ月以上耐えることができるといわれています。

 

蚊は病気を運ぶ

蚊で怖いのは血を吸うことを介して病原菌・病気を拡散することです。毎年多くの方が亡くなっています。
マラリア・・・シナハマダラカなど
日本脳炎・・・コガタアカイエカ
デング熱・・・ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど
西ナイル熱・・・アカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカなど
チクングニア熱・・・ネッタイシマカ、ヒトスジジマカなど

 

生息域をひろげる蚊

ヤブ蚊で有名なヒトスジシマカの生息域は、1950年頃までは栃木県のあたりまでしかいませんでした。東北地方の寒い地域には住んでいなかったのです。しかし生息域はどんどん北上し、2019年現在では青森県でも生息が確認されています。

 

蚊の発生を抑制する方法

成虫を駆除しまくるというのは難しいので、やはり発生源である水たまりを断つのが最も効果的です。
水たまりを失くす!池などの場合はメダカなどのボウフラを食べる魚を放流するという方法です。

〇よく蚊のいる・発生する場所
・池のまわり
・水たまりになる場所の近く(石のくぼみ、竹林、樹洞、植木鉢の受け皿、古タイヤ、空き缶、田んぼetc)
・笹などの草が密集している、藪
・排水溝

既に水がたまっている場所のボウフラ対策としては
・食器用洗剤を入れる・・・膜ができることでボウフラは窒息死する


・塩素系漂白剤・・・投入後1日~2日程で死滅

・油を入れる・・・膜ができることでボウフラは窒息死する
・熱湯・・・ボウフラは熱湯をかけると死にます

 

以前、おばあちゃんの家が草ぼうぼう&石の置物(水がたまる)がたくさんあり
蚊の天国のようになっていましたが
石の置物を撤収して、草も刈ったらかなりマシになりました。

蚊は発生させない、発生源を失くすことに注意することが大切だと思います。

 

いなくなってほしいな~とすら思う蚊
みなさんはどう付き合っていきますか?
ちなみに、蚊をつぶす時は、左右からパーンとつぶすより、上下からパーンとはさんだ方が避けられ辛いです。蚊は横移動が鈍いので。

 

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