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養蜂~二ホンミツバチの生態について紹介 【蜂球】

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養蜂~二ホンミツバチの生態について紹介

日本に昔から住んでいる在来種、二ホンミツバチ。公園や野山などに野生でも生息しています。明治時代初期に輸入されたセイヨウミツバチより穏やかな性格で、滅多に人を刺すことはありません。養蜂にも利用されている二ホンミツバチの生態を見ていきましょう。

 

二ホンミツバチの生態

二ホンミツバチは1匹の女王バチと1~2万匹の働きバチ、数百の雄バチで巣を作ります。女王バチの体重は働きバチの約3倍、足が太いのが特徴。女王バチの寿命は2~3年と考えられています。雄バチは働きバチより一回り大きく、女王バチと交尾飛行をすることが仕事です。(交尾をした雄バチは死んでしまいます)春になると蜂の巣は分蜂、女王バチは新しい女王に巣を譲り、働きバチとともに元の巣を離れ新しい巣を作ります。巣は、ミツロウで固められ、六角形のハニカム構造の巣を作ります巣は上から貯蜜層、蜂児層、産卵層に分かれています。女王は腹から秋まで産卵します。有精卵からはメスの働きバチ、無精卵からはオス蜂が産まれます。女王は1日800~1000個の卵を産み、多くは働きバチです。卵から成虫になるまでは約19日間。働きバチの寿命は1か月~1か月半程。巣の周囲2km程が主な採餌圏です。時期女王は巣内の、王台とよばれる場所で育てられます。

天敵:スズメバチ、スムシ(蛾の仲間)、クモ、熊など

働きバチの体長:10~13mm程

 

セイヨウミツバチとの違いなど

・二ホンミツバチの方が1回り小さい

・二ホンミツバチは黒褐色、セイヨウミツバチは黄褐色~黒褐色

・二ホンミツバチの方が採餌圏が狭い

・二ホンミツバチは野生種のため、条件が悪くなると巣箱から逃走しやすい

・対スズメバチ対策として、二ホンミツバチは蜂球で熱殺。セイヨウミツバチは刺針で応戦。

・巣の換気の仕方。二ホンミツバチは外気を巣に送り、セイヨウミツバチは巣内の空気を外に排出する

 

スズメバチとの戦い

8月~10月頃、オオスズメバチやキイロスズメバチはミツバチの巣を襲うことがあります。二ホンミツバチはスズメバチに対して蜂球による熱殺で対抗しますが、(スズメバチの致死温度が45度、蜂球の温度が46~48度、二ホンミツバチの致死温度が49~50度程と考えられています)蜂球に参加した蜂は寿命が縮まるという研究もあり、正に命を懸けた戦いです。オオスズメバチの集団に巣に侵入されると、全滅してしまうこともあります。
参考動画
二ホンミツバチVSオオスズメバチ 蜂球

 

養蜂

甘みや旨味が濃厚な二ホンミツバチの蜂蜜。最近では趣味で養蜂する方も以前よりは増えています。初期費用1万円以下ではじめることも可能です。

杉の板で巣箱を作り、蜜ロウを巣箱に塗ります。金稜辺という二ホンミツバチを誘引する花を咲かせる植物もあります。フロー・ハイブという商品を使うことで、蛇口をひねって蜂蜜をとるということも可能になっています。

↑キンリョウヘンの花

 

二ホンミツバチの生態は奥が深く、研究のしがいがありそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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