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変幻自在の体色~カメレオンの生態・採集方法・飼育方法を紹介

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変幻自在の体色~カメレオンの生態・採集方法・飼育方法を紹介

爬虫類が好きな人なら、カメレオンをペットとして飼うのがおすすめです。かわいらしい体のシルエットと、何より体の色を変幻自在に変えられる能力を見るのはとても楽しいです。生き物の神秘に触れられる動物ですので、飽きることなく毎日眺めていられます。ちょっと飼うのにコツが必要な動物ではありますが、ポイントを押さえれば初心者でも飼うことが可能ですので、まずはその生態や飼育方法をチェックしてみると良いでしょう。

 

【カメレオンの生態とは?】

カメレオンはイエメンやサウジアラビアといったアラビア地方に生息しています。この地方は砂漠が広がっていますが、砂漠の中心で生息しているわけではなく、森林の中で生活していることがほとんどです。そのため、緑があるところ、水が得らえるところということが生きる条件となります。しかし、全体的に暑さと水の少なさに強いという特徴があって、体も丈夫ですのでペットとして飼うのも比較的楽という面があります。

 

カメレオンにはいくつかの種類がありますが、平均して体長は50センチから60センチまで成長します。メスの場合は40センチくらいとなることが多いでしょう。大人になると結構大きい体になりますので、ケージの広さも十分なものを用意する必要があります。カメレオンの身体的特徴の一つとして飛び出た目があります。この形態のため、360度死角なしですべての場所を見渡すことができるのがメリットです。しかも、左右の目は別々にグルグルと回すことができますので、複数の物も同時に視界にとらえることができるという特殊な能力を持っています。

 

そして、カメレオンを語るに欠かせないのが、体色を変えることができる皮膚です。皮膚の表面は透明になっていて、その下にナノ結晶を持つ「虹色素胞」と呼ばれる層を持っています。このナノ結晶の向きを自分で変えることができ、その結晶の向きによって光の反射の角度が変わって体色が変化するのです。よくカメレオンは背景の色に合わせられると言われますが、実は背景の色だけでなく、その日の気分や体調、気温などによっても体色が変わります。そのため、ペットとして飼っていると、毎日違う色のカメレオンが見られることになり飽きずに観察できるのです。

 

カメレオンの寿命は平均して5年から7年となっています。個体や種類によって寿命が異なりますが、きちんと飼育環境を整えてあげれば長生きすることもあります。エサは基本的に昆虫です。しかし、エボシカメレオンなど、いくつかの種類では野菜やフルーツを食べることもあります。種によってエサが違うだけでなく、必要な飼育条件も変わることがありますので、飼う前にしっかりとそれぞれの種類の特徴を押さえておくことが重要です。

 

【カメレオンの飼育方法は?】

カメレオンはケージ飼いをするのが基本となります。しかし、閉め切ったプラスチック製のケージではなく、鳥かごのような通気性に優れたものにする必要があります。というのも、カメレオンはその体の特性上、空気の流れを皮膚で感じることが重要だからです。また、森林で生活してきたという歴史がありますので、さわやかな風を受けないとストレスを溜めることもあります。ケージは十分な広さを確保すると共に、森林に似せてとまり木などをいくつか用意してあげるようにしましょう。

 

カメレオンの飼育で特に気を付けないといけないのは、エサと水のあげ方です。というのも、この動物は基本的に動いているものしか口に入れないという習性を持っているからです。特にフルーツなどを食べず昆虫しか食べないという種では、その傾向が強くなります。そのため、エサとしてあげるコオロギやワームは生きたものでないといけません。中には死んだものでも食べる個体もいますが、やはり生きているものの方が行動が活発になって、よく食べてくれます。さらに、これは水でも同じことが言え、流れのあるところ、しずくが滴るところから水を好んで飲む傾向があります。そのため、ケージの中にエアレーションなどで水の動きを付けてあげると、きちんと水を飲んでくれます。

 

また、警戒心が強い動物ですので、動きの速いものが見えると非常に警戒します。飼い主の動きなどでも警戒することがあります。同じ家で猫などは飼わない方が良いでしょう。また、カメレオンをつかんで手に持つというのも、基本的にはしない方がベターです。ストレスを溜めることが多くなると、急に体調不良を起こしてしまい寿命を縮めることになります。暑い地方原産ですので、温度管理には気を付け常に20度台に保ってあげえる必要もあります。このように、デリケートなところもありますが、とてもかわいらしい動物ですので愛情をこめて大事に育てていきましょう。

 

 

 

 

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