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芸も覚えるネズミ~デグーの生態・飼育方法を紹介

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芸も覚えるネズミ~デグーの生態・飼育方法を紹介

ペットを飼いたいけどマンションやアパートに住んでいるので、小さな動物しか飼えないという時、おすすめなのがデグーです。小動物ですし人間に慣れて飼いやすいので、ペットとしてとても愛情を注ぎやすいからです。きちんと教えれば芸も覚えることができるほどの知能もありますので、より楽しんでペットと一緒に過ごせます。

 

【デグーの生態とは?】

デグーの見た目はハムスターにとても似ています。やはり同じげっ歯目で、全体的にサイズが大きいハムスターというところでしょうか。だいたい体の大きさは尻尾を除いて15センチから20センチくらいで、とても愛嬌のあるかわいい顔をしています。このかわいらしさもペットとしてデグーが人気の理由です。ハムスターほど小さくないものの、ちょうど手のひらの上に乗るサイズですので小さいという意味でのかわいさもあります。個体によって毛色の違いはありますが、全体的に多いのは茶色の中にちょっとブラックもしくはグレーが入っているカラーリングです。耳が上に向かってとがっているのもデグーの身体的な特徴です。

 

もともと厳しい山岳地帯で野生生活を送っている動物で、天敵も多いのでとても動きがすばしっこく、耳を立てて常に物音に気を配っています。天敵が現れた時などはすぐに岩の影などに隠れる習性があり、家で飼っていても物陰にすっと隠れる様子がよく見られます。野生の場合グループで生活していることが多く、基本的には一匹では生きていません。そのため、ペットとして飼う時も、個体ではなく何匹かまとめた飼った方がいいでしょう。一匹で飼うとさみしさからストレスを感じることがありますので、できるだけ避けましょう。

 

ネズミの仲間でハムスターにも近い種ですが、他と比べてもかなり知能が高いのがデグーの特徴です。そのため、個体にもよりますがきちんと教えれば簡単な芸も覚えるようになります。ペットとして飼い楽しさが多い動物と言えるでしょう。半面、いじめられたりしつこく構ったりすると、そのことを覚えていてずっとなつかないこともあります。常に優しく接してあげて、大事にするのがポイントです。

 

野生のデグーは天敵が多いことから、2年程度しか生きないことが多くなっています。しかし、ペットとして大事に飼育環境を整えてあげて、エサにも気を付ければ長生きし、場合によっては10年くらい生きることもあります。げっ歯類の中でも長生きする種ですので、ハムスターのように早く死んでしまう動物は嫌という人にも向いています。

 

【デグーの飼育方法は?】

デグーは野生下では山に生えている草をメインとして食べている草食性の動物です。しかし、これだと栄養不足で寿命が短くなることがあります。ペットショップなどでは、牧草をメインとしながらビタミンなどを加えたフードが売られていますので、それをあげると良いでしょう。ペレット状ですので保存が楽ですし、ケージを汚さないというメリットがあります。ナッツ類やフルーツも食べますが、デグーにはちょっと栄養過多で糖尿病や肥満を引き起こすこともあります。あげるとしても、ごくたまににした方が無難です。また、意外とデグーは美食家で、好きなおいしいものを見つけるとそればかりを食べるようになり、他のものを嫌いになる傾向があります。フルーツなどをあげていると、普通の牧草メインのエサを食べなくなってしまうこともあるのです。

 

ケージはできるだけ広く、高さがあるものを選んであげましょう。運動量が多いので、階段や遊具を付けるなどして、遊びながら運動できる環境を作ってあげることが大事です。また、複数飼いがベターですので、頭数に応じた広さとすることも大事です。デグーは何かを噛む習性があります。そのため、木の棒などを置いてあげて、そこを噛めるようにします。かじり棒がないと歯の並びが悪くなることもありますし、ストレスを溜める原因ともなります。

 

ハムスターと同じように砂浴びをして体をきれいにする習性があります。ちょっと多めに砂を用意してあげて、いつでも砂浴びできるようにします。また、巣箱があるとそこで安心して寝てくれますので、ちょっと広めの巣箱をケージの中に置いてあげましょう。

 

前述のようにとても知能の高い動物です。おやつをあげながら少しずつ芸を覚えさせていくことができます。しかし、警戒心の強い動物でもありますので、飼い始めはまず飼い主に慣れることを第一目標にして、無理に触ったり抱っこしたりしない方が安心です。また、デグーの上からつかむようにして抱えると、鷲などの天敵に襲われるという本能が働き一気に警戒心を強めますので、下から手に載せるように持ってあげましょう。

 

 

 

 

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