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幸運を呼ぶ!?エサは何?テントウムシの生態・採集(観察)方法・飼育方法を紹介

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幸運を呼ぶ!?エサは何?
てんとう虫の生態と飼い方

 

多くの種類があるテントウムシですが、
ここではお馴染みのナナホシテントウとナミテントウについてご紹介します。
ナナホシテントウ

ナミテントウ

テントウムシの食べ物

基本はアブラムシ(アリマキ)を食べます。

1日に幼虫で20匹、成虫だと100匹ほどのアブラムシを食べます。
アブラムシはアリと共生関係のため
*アブラムシが植物に液を吸い、アリはアブラムシのお尻から出る甘い蜜を吸う。アブラムシはアリに敵から守ってもらう。

↑アブラムシのついた葉っぱ

アリが多いところにアブラムシもいる可能性は高いです。
アブラムシは各種植物、バラの新芽やヨモギの葉などによくつきます。
アブラムシがついた葉っぱをちぎったものを飼育ケースに入れておきましょう。

↑ヨモギの葉っぱ

〇アブラムシ以外のエサ
生エサはちょっと・・・という方のために
・カブトムシやクワガタ用の昆虫ゼリー
・リンゴを薄く切ったもの
・砂糖水

などでも代用できます。
(栄養価はアブラムシには劣るかもしれませんが)

テントウムシの生態

体長:5~8.5mm程

生態:
3~4月、気温が15℃をこえると草の根もとや岩に隠れていたテントウムシは目をさまします。エサのアブラムシを探して草原などに飛び立つ。やがてオスとメスが出会い交尾し、メスは交尾後一週間程で木の枝や葉の裏などに1日に30~40個程の卵を産みます。卵の色はだいだい色。
卵は3~4日でかえり、幼虫があらわれます。幼虫は3回脱皮し、四令幼虫(終礼幼虫)になると時期に蛹になります。蛹になる場所は安全のためナナホシテントウは草むら、ナミテントウは木の上が多いです。蛹になって5日程経つと1~2時間かけて羽化します。卵~羽化までは3週間~1ヵ月半前後。テントウムシは夏の暑い時期、7月~9月頃には「夏眠」といって活動休止し、涼しくなってくると活動を再開します。秋になるとまた繁殖活動を行い、寒くなってくると集団で岩の隙間などに潜り込み、越冬します。ナミテントウは大きな集団になり、ナナホシテントウは7~8匹の小集団で越冬することが多い。ナナホシテントウの眠りは浅く、冬でも暖かい日には動き出すことも。

↑成虫に比べるとグロテスク!?テントウムシの幼虫

↑テントウムシの卵

天敵:
テントウムシヤドリコバチ、テントウムシヤドリコマユバチ、テントウムシヤドリバエなど。主に幼虫の時に寄生される。

寿命:
成虫の寿命は数カ月~1年程と考えられています。(休眠期も入れて)
飼育下ではもっと長生きする例もあります。

テントウムシの主な採集(観察)方法

テントウムシは学校の草むらや草原といった身近な場所から、果ては標高2000m以上の高山まで、いろんな身近な場所にいます。4~6月、9~11月にそんな場所を探してみましょう。

テントウムシの必殺技

成虫のテントウムシの天敵は野鳥。鮮やかな体色で目立つテントウムシ。標的にされてしまいそうですが、危険を感じるとテントウムシは足の関節から、くさくて苦みのある黄色いしるを出して防衛します。そういった経験が積み重なり、防御術を持ったテントウムシは鳥からあまり狙われません。

テントウムシの飼い方

テントウムシは比較的に小さなケースでも飼うことができます。

〇必要なもの
・ミニケース程度の入れ物(横110×奥行180×高さ145ミリ)でテントウムシが逃げない隙間の蓋がついたもの
・マットとして落ち葉など。粗目の昆虫マットや新聞紙などのシュレッダーカスなどでも可。
・エサ(アブラムシ、昆虫ゼリー、リンゴなど)
・霧吹き(水分補給用)

テントウムシは肉食なので、共喰いすることもあり、あまり多く(5匹以上)一緒に飼うことはオススメできません。
2~7日に1度、霧吹きによる水分補給やエサ替え、掃除をしてあげましょう。寒くなってくると冬眠するため、外気とそう変わらない気温の暗所にケースをおいて冬眠させましょう。

益虫、生きた農薬としてのテントウムシ

ナミテントウやナナホシテントウは植物を弱らせるアブラムシを好んで食べるため、益虫とされています。また、種類によっては同じく植物を弱らせるカイガラムシ類や菌類を食べる益虫として、農家や果樹園に使われることもあります。

世界各地のテントウムシ伝説

幸運を呼ぶ!などテントウムシにまつわる逸話は世界各地に多くあります。
テントウムシは高い方へとのぼり、その頂点で飛び立つ習性があり、名前の由来もお天道様(太陽神)です。
逸話のいくつかをご紹介します。

「テントウムシが身体にとまると幸せがやってくる」

「テントウムシが止まると病気が治る」

「テントウムシが手にとまると結婚が早い」

「英語で”Lady bug”、”Lady bird”などと呼ばれるテントウムシ。”聖母マリアの化身”、”聖母マリアの使い”と言われている」etc

 

虫が苦手という人からにも不思議と人気のあるテントウムシ
ファッションなどにもよく使われて愛されている昆虫です。
あなたに幸運を運んでくれるかもしれませんね(^-^)

 

 

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