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【外来生物問題】アライグマとハクビシンの生態 【帰化生物】

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アライグマとハクビシンの生態

『あらいぐまラスカル』のイメージで、なんだか可愛いイメージのアライグマですが、元々は北アメリカ原産で日本にはいなく、ペットとして持ち込まれたものが1970年代以降に野生化して定着。外来種が定着した帰化生物です。もともといなかったアライグマが野生化することで、生態系のバランスが崩れたり、農作物を食べられたり設備を壊されたり、人間の活動への被害も出ているのが現実です。似た生態のハクビシンも合わせて紹介します。(ハクビシンは在来生物と考えられています)

 

アライグマの生態:

森林地帯や水辺に生息。夜行性。昼間は木の穴や岩のすき間などで休み、暗くなると活動することが多い。空き家の天井裏なども寝ぐらとする。移動時には用水路や側溝も利用する。5本のするどい爪があり、木登りも得意。せまい隙間にも入ることができる柔軟さがある。繁殖期の3~5月頃、メスは3~6頭程の子どもを産む。やや狂暴な性格で、体格も一回り大きいため、競合して生息する在来生物のハクビシン、タヌキ、アナグマらのテリトリーを荒らしていると考えらる。雑食性で、昆虫、果物、植物などなんでも食べる。前足を水につけるしぐさが、手を洗っているように見えることから「アライグマ」と名付けられたと言われている。人間や環境に被害をおよぼす動物として「特定外来生物」に指定されている。そのため、輸入は飼育は原則として禁止。

アライグマの体長など:
体長は60~100cm程、体重5~11キロ程

 

ハクビシンの生態:

漢字で書くと「白鼻芯」額から鼻にかけて白いすじがある。夜行性で日没~日の出の時間に主に活動。明治時代以前から日本にいたと考えられている。森林などに生息し、木や岩の穴を寝ぐらとしている。民家の天井裏なども寝ぐらとする。移動時には用水路や側溝も利用する。足の肉球を活かして、はさみこむように登り、木登りも得意。直径10cm程の小さい穴も通ることができる。また、垂直飛び1m程のジャンプ力もあります。雑食性で、昆虫、植物、果物などなんでも食べます。特に甘い果物や野菜は好物。繁殖は1年に1回、2~4頭の子どもを産みます。ハクビシンはその肉球の力で、直径1mm程の細い針金の上も歩くことができ、電線の上も歩くことができます。

ハクビシンの体長など:
体長90~110cm程、体重2~5キロ程

 

特定外来生物:アライグマによる被害

日本にいなかったアライグマ。ペットとして輸入されたものが野生化してしまいました。アライグマの出現で水辺のカエルやザリガニ、サンショウウオなどの生物が年々減少している地域もあり、日本の生態系のバランスに影響が出ています。

 

家屋や農作物の被害と対策

アライグマ、ハクビシン共にトウモロコシなどの農作物が大好き。特に果樹園で被害が多く出ています。また、侵入するときにビニールハウスを壊したり、池の鯉を食べたり、学校で飼っているウサギや小鳥などがアライグマに襲われたりという被害も出ています。
また、床下や天井裏を荒らしたり、糞尿で汚したりと、建物を傷めてしまいます。国宝の建物も、アライグマの被害にあった例も出ています。生ゴミをちらかすという問題もあります。アライグマ回虫の心配もあり、アライグマの小腸に寄生している回虫の卵がフンなどと一緒に排出され、それを人間が食べてしまうと脳障害をひきおこす可能性があります。

対策
・生ゴミを放置しない
・庭などの果実を適時収穫
・山に生ゴミを捨てない
・家屋に浸入される穴に注意して入れないようにする(通風口や換気口は要注意)
・ペットを捨てない
・出荷しない農作物などを、食べられないように処分なりする
・雑草を刈り、見通しを良くすると野生動物は近づきにくい
・電気柵で農作物を防御

 

一見、可愛い動物であるアライグマやハクビシン
しかし近場に生息する場所では、どうしても人間の生活と摩擦が生じます。
外来生物は生態系に壊滅的な影響を与えることもあり、ペットとして飼うのであれば最後まで責任を持って管理したり、注意していきたいですね。

 

 

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