生き物ネットドットコム~生き物の生態や飼い方~

ネット生物図鑑〜ペット・動物・昆虫・生き物の生態や飼い方を紹介〜

川や池・湖にいる生き物

田んぼ近くの用水路によくいる!ザリガニの生態・採集(観察)方法・飼育方法を紹介

更新日:

ザリガニの生態・採集(観察)方法・飼育方法を紹介

ザリガニ、子どもの頃
おじいちゃんおばあちゃんの家の近くで
スルメをエサにザリガニ釣りをしたりと、探した方も多いのではないでしょうか。
近年では街中に整備された排水を利用したビオトープなどでも姿を見かけます。
日本では主に二ホンザリガニと、アメリカザリガニがいます。
よくいるのは赤っぽいアメリカザリガニで
二ホンザリガニは水温のあまり高くない清流に住んでいて、レアです。

ザリガニの生態

体長:
アメリカザリガニ:最大20cm程

オスは足の付け根に交尾期の突起が、メスは卵を産む穴があります。

二ホンザリガニ:最大7cm程

アメリカザリガニと比べると丸っこい形をしています。

アメリカザリガニの生態:
名前の通り、元はアメリカのミシシッピー川やフロリダ半島に住んでいた。
昭和初期の1920年代後半に食用のウシガエルのエサとして輸入された20匹程が脱走して広まっていったといわれています。帰化生物。日本の環境に馴染み、田んぼや用水路、池や沼、浅瀬の川、排水路やビオトープなど、多くの場所に生息しています。あまり綺麗な水でなくても生息でき、食べ物も雑食性で水草、昆虫、魚、各種死骸などなんでも良く食べます。水温18℃~25℃の時に繁殖活動を行い、春~夏に交尾したメスは卵を100~300個程産みます。卵は2週間程で孵化し、生まれてから1カ月程は母ザリガニが面倒を見て、体長1cm程になると自立して巣立っていきます。水温が12℃を下回るようになると、泥に穴を掘って、そこで暖かくなるまで冬眠します。穴は深いと1m近くになることもあります。ザリガニは危険などを感じると後ろにビューンとジャンプする習性がある。自切といって、危険を感じた時、ハサミや足を自分で切りはなすこともある。年に数回脱皮し、2~3回脱皮すると自切したハサミなども元の大きさに再生する。脱皮後3日程は体が柔らかいため、外敵から襲われる危険も大きくなる。大きい個体ほど、長生きしているといえる。暑かったりで水中の酸素が少ないと横向きになって酸素を取り入れる行動をとる。基本は夜行性だが、日中にもよく活動する。

二ホンザリガニの生態:
川の上流域や山間の湧き水場、湖など、水温20℃以下の場所に生息する。春~初夏にかけて産卵する。メスは卵を30–60個程産む。孵化した子どもは、しばらくは母ザリガニが面倒を見て、やがて親から自立する。繁殖を始めるまでに、生まれてから5年程はかかるのではないかと考えられている。

分布:
アメリカザリガニ・・・日本全域
二ホンザリガニ・・・北海道、青森、秋田、岩手

寿命:
アメリカザリガニ・・・野生では3~5年程。(2~3年目くらいで繁殖可能に成熟)飼育下では、同じか少し短い。
二ホンザリガニ・・・野生では5~10年程。(5年目くらいで繁殖可能に成熟)飼育下では、水温20度以下を保つなどの環境を整えるのが難しいため、野生より短命になりやすい。

天敵:
鳥、亀、魚(コイ、フナ、ナマズなど)、ウシガエル、ヤゴなど

ザリガニの色について

ザリガニの色は普通アメリカザリガニは赤っぽい色、ニホンザリガニは茶色ですが、環境、エサ、遺伝などで変わり、や白い個体になることもあります。甲殻類の赤色アスタキサンチンという色素ですが、この色素はカロチンをもとに体内で作られます。カロチンのないエサ、たとえばアジだけをあたえ続けるとザリガニはしだいに青くなっていきます。さらにアジをあたえ続けると白いザリガニになることもあります。

ザリガニの主な採集(観察)方法

アメリカザリガニの場合:
春~秋にかけて、田んぼや用水路、緑道の小川、池や沼を探しましょう。水の流れがあまりない場所を好みます。川では上流より、流れの緩やかな中流や下流に住んでいます。水温15℃~25℃の時が活発に活動する時期です。水温が12℃以下になると穴を掘って冬眠します。

ニホンザリガニの場合:
春~秋にかけて、生息する地域のきれいな川の上流や、山間の湧き水場、湖などに住んでいます。年間を通して水温20℃以下の場所に生息しています。

ザリガニの飼育方法

アメリカザリガニの簡単な飼い方をご紹介します。

〇基本は1匹か1ペア
・ザリガニは共喰いをすることが多いので、1匹、もしくは1ペアでの飼育がおすすめです。
特に脱皮後は、他のザリガニに襲われることが多いです。

〇必要なもの
・飼育ケース、水槽、プラスチックケースなど 横30cm、縦20cm以上はあるもの
・下に敷く砂利や川砂3~6cm程
・かくれ家となるもの、植木鉢の割れたものや、流木、石など
・水
・エサ(市販のザリガニのエサでOK)
・水のカルキ抜き
・水草(なくても良いですが、あった方が良い)

このくらいでしょうか。
ケース下に砂利をしき
カルキ抜きした水を入れて(水の深さは砂利の上、ザリガニがすっぽり水に隠れるか隠れない程度)
*あまり深いと、エアーポンプなどを使わないと溺れてしまいます。
エサは1日1回、適量をあげましょう。

結構、放っておくと水が臭くなってくるので
理想的には1週間に2回
少なくとも1~2週間に1回は水をかえてあげましょう。
2カ月に1回は砂利の掃除もしてあげると良いです。

水温が12℃以下になると冬眠します。
冬眠中はエサをやる必要はなく
1カ月に1回程は、水を替えてあげましょう。

ザリガニは脱出名人なので、ケースのフタをしっかりするのはもちろん
上にのぼってこれないような構造にしておきましょう。

 

あっという間に日本全国に広まったアメリカザリガニ
寒い地域の清流に住むニホンザリガニ
どちらも子どもたちに人気がありますね。

 

-川や池・湖にいる生き物

error: Content is protected !!

Copyright© ネット生物図鑑〜ペット・動物・昆虫・生き物の生態や飼い方を紹介〜 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.