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ペット禁止でも許可がもらいやすい~ハリネズミの特徴と飼育方法を紹介

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手のひらサイズでキュートなハリネズミの魅力と飼育方法

ハリネズミの人気が高まった理由は、そのサイズ感と可愛らしいフォルムです。ペットとしてブリーディングされているハリネズミはそのほとんどがハリネズミという種類です。ヨツユビハリネズミはもともとアフリカのサバンナ地帯で野生種として生きてきた種類で、ハリネズミの中では特に小型です。サイズは大きくなりやすいオスでも体長は20センチ程度で収まり、ハリネズミのベイビーは子供の手のひらにも十分乗る小ささです。そしてくびれがなく、お饅頭のようなフォルムはもはや芸術的。警戒するとさらに丸くなります。

そんなハリネズミは、一人暮らしでも飼いやすいため、近年人気が急上昇しています。ペット不可の賃貸住宅でも小動物は禁止されていないことが多いですし、ペットしての認知度も高まっていますから、大家さんや管理会社に問い合わせれば許可が出る可能性は高いです。そして夜行性なので、昼仕事に行っている時は問題なく一人で留守番できます。慣れてくれば帰ったあとにコミュニケーションの時間が作れます。

 

ハリネズミの特徴

通常は5年程度が寿命と言われていますが、飼育下では10年ほど生きる個体もいて、意外と長生きするペットです。体重は重くなっても400グラムから700グラム程度。野生のヨツユビハリネズミよりは大きくなりやすいです。

ハリネズミの特徴は、なんと言ってもそのハリのようなトゲトゲです。攻撃的な武器のようにも見えますが、これは身を守るためのものでハリネズミはとても臆病な生き物。警戒した時には自然と固くなる仕組みです。警戒されている間はトゲが固く、人が触ってももちろん痛いです。このハリはポロッと落ちることがあり、特に換毛期などはなく自然と生え変わっていきます。警戒心が薄れるまで根気よく待てば、個体によってはあまり警戒しないようになって素手でも触れるようになります。

 

ハリネズミを飼う時の注意点

飼育は一定の温度を維持する必要があります。温度管理は徹底しましょう。暑すぎても寒すぎてもだめ。ハリネズミは温度に体がついていけなくなると夏眠、冬眠してしまいます。飼育下での夏眠や冬眠はハリネズミの寿命に大きく影響します。十分な準備もなく冬眠に入ってしまうと、目覚めなくなる危険もあります。適温は25、26度程度。冬は温度調整できるペット用のヒーターをゲージに入れます。夏場は湿度管理も必要になるため、エアコンで除湿しつつ28度程度の温度設定で乗り切ってください。

また、体が小さいので狭い隙間から外に出てしまう危険があり、逃走に十分注意する必要があります。ハリネズミはペットとして飼われていた個体が逃げ出して野生化し、日本固有の生態系を壊してしまう危険があります。ドアや窓を開ける際は、必ずケージに入れるようにします。

多頭飼いする場合は、必ず別のゲージを用意しましょう。ハリネズミは群れを作らない生き物なので、強いストレスを感じ、喧嘩することもあれば共食いをしてしまうこともあります。つがいを飼って飼育させたいという場合でも、繁殖行為以外のときは引き離すのが基本です。

 

ハリネズミの飼い方のコツ

トイレのしつけは基本的にはできないことが多いです。ただ個体によってはここをトイレと決める個体もいて、一概には言えません。ただ基本的にはきれい好きで同じ場所をトイレにする傾向があるので、よく排泄する場所にトイレを設置すると成功しやすいです。トイレの砂は猫砂のようには固まらないもので、砂浴び用のものと兼用することもできます。最初からハリネズミのトイレ用として販売されている砂は、砂浴びにも使えるものが多いです。

食事は基本的にはハリネズミ用のフードでも健康に育ちます。ただ個体によって好き嫌いがあり、また虫を好む個体がほとんどです。食欲がなくなったら、ミルワームを与えてみると良いでしょう。ミルワームがどうしても無理という場合はコオロギなども好みます。どちらも触れない人は、果物や野菜、虫同様にタンパク質が豊富な鶏肉などを試してみてください。

騒音がある環境では飼育しないことも大切です。大きな音がするとストレスがたまり、いつまで経っても警戒心がとけません。環状線沿いの防音されていない部屋、線路沿いの部屋などでは、ハリネズミの飼育はできないと思ったほうが良いです。

 

ハリネズミはどこで手に入る?値段は?

ペットショップでも販売していることが増えてきましたので、できるだけ家の近くにあるショップでの購入がおすすめです。5000円~50000円で販売されていることが多いです。長距離の移動はハリネズミにとって大きなストレスになります。通販で届けてくれるショップもありますが、ある程度のリスクは覚悟して購入してください。またハリネズミをお迎えする季節は春か秋がおすすめです。なるべく体の負担が少ない季節を選びましょう。

 

手のひらサイズのキュートさが魅力のハリネズミ
近年、ペットとしての人気が高まってきています。

 

 

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