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従順で賢いパートナー!~シェパードの歴史・価格・飼育方法を紹介

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従順で賢いパートナー!~シェパードの歴史・価格・飼育方法を紹介

「警察犬」のイメージが強いシェパードは、忠誠心が強く聡明であることから世界中で家庭用犬としても愛され飼育されている犬種です。大型犬なのできちんとしつけなければ「非常に危険な犬」にもなりかねませんが、正しくしつければ信頼できる素晴らしいパートナーになってくれるはずです。

 

<シェパードの歴史>

シェパードは、正しくは「ドイツの牧羊犬」を意味する「ジャーマン・シェパード・ドッグ」と呼ばれ、かつてドイツで羊を守ったり導いたりするための勇気や体力、知性を備えた犬を生み出すべく交配を繰り返して完成した犬種です。その後人気の高さから乱雑な交配が行われ、病気や性格上問題を抱えたシェパードが現れるようになりました。しかし1899年にはジャーマン・シェパード・ドッグ協会によりスタンダードが決定され、繁殖についても注意事項を守って行うようになった結果、現在のような訓練にきちんとついていける聡明かつ従順な犬種に落ち着きました。日本においては「初めての盲導犬」として登場したのもシェパードでしたが、その外見上「怖い」と感じてしまう人もいたことから、現在ではレトリバー犬が盲導犬となっています。このようにきちんとしつければ人間の優秀なパートナーになってくれるシェパードですが、躾がきちんと行われなければ人や他の動物へ危害を加える恐れのある危険犬種として、日本でも一部の地域では「特定犬」に指定されています。

 

<シェパードの特徴>

実はシェパードには警察犬のような訓練を受けるのに向いている「訓練タイプ」と、ドッグショーに出演するのに向いている「ショータイプ」とがあり、訓練タイプは活発な性格であるのに対し、ショータイプは比較的おっとりとした性格をしています。しかし両者ともに飼い主に忠実で、しかも様々な犬種の中でも特に賢く冷静であるため、飼い主の指示を忠実に守ることは勿論、飼い主の心の内を見抜いて静かに待っていたり吠えるのを我慢したりすることもできます。常に警戒心を怠らないため、見知らぬ人に簡単に慣れることもなく番犬にも適していますが、一方で信頼できる相手に対しては甘えん坊でおっとり、また遊び好きな一面も見せてくれますし、猫など他の動物とも仲良くすることのできる犬種です。

 

体高は70~81cm、体重45~54kgと大型で筋肉質ですが、胃腸や腰が弱く皮膚病にもなりやすいので注意が必要です。被毛は硬くてまっすぐな上毛と密生した柔らかい下毛とのダブルコート。最も多く見かけるのはブラックタン(黒と茶色の毛色)ですが、他にウルフやブラックもあります。

 

<シェパードはどこで買える?価格相場は?>

前述した通り、地域によっては「特定犬」にも指定されているシェパードは、その飼い方の難しさから一般的なペットショップで見つけることが難しい場合があります。そのような指定地域では特定犬の飼育については厳しい規定があるため、まずは規定内容をよく確認しておきましょう。一方で日本ではシェパード専門のブリーダーも多いため、住んでいる地域に関わりなくシェパードを購入するならそのようなブリーダーから直接購入することをお勧めします。専門ブリーダーなら遺伝性疾患に対する正しい知識を持ち、犬質の向上にも努めているため安心して購入することができます。

気になるシェパードの価格相場ですが、シェパードは犬種標準が細かく規定されていてそれらの規準をどの程度満たしているかで価格に差が出てきます。例えば標準を全て満たしておりかつ両親がドッグショーや警戒訓練などの競技で優秀な成績を収めていた場合などは、50万円以上することもあります。しかしそのようなこだわりはなく「ごく一般的なシェパードが欲しい」というのであれば、およそ10万~20万円を予算として考えておくと良いでしょう。

 

<シェパードの飼い方・しつけ方>

厳しい訓練や作業にも耐え得る体力を持つシェパードは、逆に運動量が少なすぎるとストレスを抱えて凶暴になってしまう危険性があります。遊び好きな性格でもあるため、1日2回、各1時間ほどしっかり散歩させ思いっきり遊ばせてあげる必要があります。可能ならドッグランに連れて行ってあげると良いですし、頭を使う遊びや飼い主とのコミュニケーションがとれる遊びをさせてあげると喜びます。またシェパードも股関節形成不全になりやすいため、散歩の際には歩き方をよく見ておきましょう。お手入れは週に1~2回のブラッシングで十分ですが、皮膚病にもなりやすいためついでに皮膚に異常がないかも確認してあげてください。

 

シェパードを飼うにあたって特に意識して欲しいのは、子供の時期からしっかりとしつけること。シェパードは聡明な分飼い主の態度次第で相手を格上とも格下とも判断し、それ相応の態度をとります。飼い主を格下と判断してしまうと言うことを聞かなくなり、他人や他の動物に危害を加えてしまうため、必ず主従関係を教え込むようにしてください。愛情をもってしつければ必ずそれに答えてくれますよ。

 

 

 

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