トンネル掘り名人!モグラ塚とは?知られざるモグラの生態を紹介
トンネル掘り名人として有名なモグラ。
普段、地面の下にいるので見たことがある人は知名度の割には少ないのではないでしょか。
正式には「食虫目モグラ科」に分類される動物です。
日本にいるモグラの種類
日本には6種類のモグラが住んでいます。
コウベモグラ、アズマモグラ、サドモグラ、エチゴモグラ、ミズラモグラ、センカクモグラの6種。
富士山と金沢を結んだ線の西側はコウベモグラ
東側はアズマモグラが多く生息しています。
モグラの生態
代表的な2種のモグラ
・アズマモグラ
主に東日本に生息。体長17cm程、体重130g程
・コウベモグラ
主に西日本に生息。体長19cm程、体重170g程
モグラの生態:
モグラは食料となる虫(ミミズやセミやコガネムシの幼虫)がたくさんいる場所の(田んぼや畑、果樹園などの近くなど)地下10~50cm程にトンネルを作って生活しています。基本的に縄張りを作って1匹で生活します。生活周期は約8時間で、午前1時から4時間睡眠、4時間エサとりとトンネルパトロールと、8時間周期で睡眠と活動を繰り返しています。1日に食べるエサの量は自分の体重の半分くらいと、大食い!さらに、12時間エサを食べないと弱って死んでしまうことが多いです。モグラの住家となるトンネルは全長70~300m程。トンネルは用途に応じて3種類あり、深くにあり巣や水飲み場やトイレに通じる「幹道」、地面に近い「生活道」、エサをさがすために掘る「探餌道」です。モグラは目よりも耳や鼻が発達していて、においでエサを探していると考えられています。
モグラは1日で70m以上のトンネルを掘ることができると考えられています。
モグラの生息マークとして「モグラ塚」というものがあります。いらない土をモグラが捨てたものです。モグラ塚の近くにはモグラが生息している証拠です。モグラ塚は、虫たちが地中の深い場所にいく寒い時期に多くできます。モグラ塚の近くを深く掘れば、モグラのトンネルを発見できる可能性は高いです。
↑モグラ塚
モグラの寿命:
正確にはよくわかっていませんが3~5年程と考えられています。
モグラの繁殖:
春か秋に3~6匹程の赤ちゃんを産みます。
モグラの天敵:
ヘビ、猛禽類、キツネ、イタチ、猫など
モグラによる農作物の被害
モグラは作物ではなく虫を食べるため、直接的な被害はありません。
ただし、モグラの「トンネル」によって植物の根っこが張らない、乾燥してしまう、枯れる弱ってしまう、種が地面に出てしまう、田んぼの水が漏れる、といった被害が発生してしまうことがあります。
九州の各地では小正月の1月14日前後、「もぐら打ち」といって竹の先にわらをまいた「わらぼて」で、村じゅうの地面をたたくという風習を今でも行っている地域があります。
モグラの好物のミミズは土壌をよくしてくれる虫として有名です。つまりモグラが好む土地=ミミズが多い土地、諸説ありますがモグラが住んでいる場所は良い土である可能性は高いといえるでしょう。
モグラを捕まえるには
モグラ塚などの手がかりから、モグラの「生活道」を探しあて、一度入ったら出られない専用の「モグラ捕獲機」を設置することで捕まえることができます。捕まえたモグラは、300m以上離れた場所に放してあげると、農作物に被害を与える可能性は低いです。
モグラの歌
もぐら関連の歌はたくさんありますが
個人的にキャンプファイヤーで歌ったことのある歌を紹介します。
題名「?」
もぐら~の情熱は グツグツ燃え上がる~
もぐら~の祭り~祭り~祭り~
もぐらの祭りは暗闇祭り 年に1度の暗闇祭り
可愛いあの子と手に手をとって
リズムにあわせて 踊り出す! そ~れ♪
地中で生活して、普段は見ることがないのに知名度の高いモグラ。
生態系の中でも重要な役割を担っている生物で
なんだか憎めない存在ですね。