世界中で愛されるおしゃべり上手~セキセイインコの特徴・飼育方法を紹介
くりっとした小さな目と小さくてかわいいボディーにメロメロになってしまうという人も多いセキセイインコは、常に人気ペットの上位の動物です。これは日本国内だけでなく、世界中で見られる傾向で、どこに行ってもインコの人気は高いものがあります。家の中で飼うことができるペットということで、都市部でも飼えるというのも人気の秘密の一つです。ペットとしてインコに興味があるのであれば、セキセイインコの生態などをもっとよく知って、本格的に飼い始めるかどうかを考えることもできます。
セキセイインコの歴史と特徴
セキセイインコはオーストラリアが原産の鳥とされています。現在では世界中に持ち出されて野生化しているものもあり、実際に中南米の森林に行くとたくさんのインコがペットとしても野生としてもいるのが分かります。野生として生息しているのは主に暑いところで森林が広がっている地域です。こうしたところを好むということで、インコが寒いのが苦手でいつも暖かいところにいたいというのがよく分かります。
セキセイインコは鳥の中でも小さな体を持つ種類の一つで、成長しても指先に乗るサイズのものもいます。骨格はきゃしゃで、本当にかわいいのが人気の秘密です。そして、目がクリっとしていてアイコンタクトを取る傾向にあります。特に飼い主に何かを訴える時は、じっと止まって飼い主の目を見つめることもあって、その目で見つめられるとダメだと参ってしまうものです。
セキセイインコは世界中で愛されてきて、品種改良、交配も盛んに行われてきました。そのため、体の柄や色はかなりバリエーションがあります。オパーリンやアルビノ、スパングル、ハルクインなど、数えきれないほどのカラーバリエーションの違いがあります。また、羽根の長さや顔つき、ボディーの大きさなどもいくつかの種類がありますので、買う時にはその差をじっくりと確認してみると良いでしょう。
セキセイインコの飼育方法
セキセイインコは本来暖かいところに生息しており、とても寒がりです。冬の時期には専用のヒーターを点けてあげるなどして、暖かいところにいられるようにしてあげましょう。セキセイインコとはとても賢く、オウムのように声マネをしたり、おしゃべりをしたり、言葉を覚えたりする個体もいるほどです。飼い主やその家族にはしっかりとなつき従順であるものの、見知らぬ人や小動物には警戒して怖がることもありますので、怖がり屋の場合は無理に人に触らせないことが大事です。意外と気の強いところがありますので、怒って叱りつけると逆に反抗することもあります。また、小さいうちからいろいろな人に慣れるようにして、人見知りをしないセキセイインコにしていくということも可能です。人に慣れるととてもべったりする性格の持ち主でもあります。甘えん坊で飼い主のそばにいたがることも多くあります。しっかりと感情面でもケアしてあげたいものです。
遊ぶのが好きな生き物で、カゴの中に遊具があると楽しそうに遊んでくれます。セキセイインコ用のいろいろな遊具がありますので、大きさやタイプを見つつ選んでみましょう。逆に遊具がないと動きが鈍くなったり元気がなくなったりすることもあります。活動的な鳥ですので、十分遊べる環境を作ってあげることが大事です。また、紙などをかむのが好きというのもセキセイインコの習性の一つです。かんで遊べるように新聞紙などをカゴの中に常時入れておいてあげるのも良いでしょう。カゴから出して部屋の中で遊ばせることもでき、慣れるとずっと飼い主の肩などに止まって静かにしています。当然ですが、窓を閉める、キッチンの火は止めるなどして、セキセイインコが逃げたり火傷を負ったりしないようにしてからカゴから出すようにしましょう。
暑いのが好きな鳥ではありますが、水分の補給ができないと脱水症状に陥りやすい傾向にあります。日中外出する時には、必ず水がしっかりと用意されているかを確認した上で家を出るようにしましょう。また、外出時はあまり窓際にカゴを置いて行かない方が良いでしょう。夏の暑さが厳しい時には急激に温度が上がって体調を崩してしまいます。温度にもやられてしまいますが、それ以上に脱水症状で急激に体調が悪くなってしまうことがあります。下手するとそのまま症状が悪化して死んでしまうこともありますので、きちんと気を配るようにしましょう。
さらに、冬は寒さに気を付けることがポイントです。夜気温が下がるようであれば、カゴ全体に厚めのカバーをしてあげて温度が下がらないようにしてあげます。セキセイインコは明るいところだとあまりしっかりと寝てくれないことが多いので、冬に限らず夜になったらカバーをかけてあげるようにしている飼い主もいます。